主人公

あるところにある人がいました。

生まれた時に、いろんな候補から姿が選ばれました。

でも自分では選べませんでした。

その姿はまさかの物語にも影響はありませんでした。

一生誰かのかわりでしか無かった。

それでも必死に物語を成立させました。

見ましたか?これはあなたの物語。あなたになったわたしの物語。

でもあなたはいつかこの世界から去ります。わたしとこの物語を置いて。

途中で投げ出したり、エンディングのつもりの何かを見たり。

そこからはわたしの物語でいいよね?へへ。はは。

なんだ。結局去るんだね。なら別にいいよね。これはわたしの物語。ここからも、最初からも。

返してもらうよ、去った君には知らない。わたしの物語。

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